2017年4月28日金曜日

2004年07月 ◆ 剣道修行の要諦(その四) ◆


 今回は、呼吸について説明します。呼吸という言葉は、物事を行うときの勘どころを指す言葉ですが、その源は、“息を呼く吸う”のいわゆる“呼吸”のことであります。
 呼吸には、
一、自然呼吸-胸式呼吸(無意識呼吸)
二、努力呼吸-丹田呼吸(意識呼吸)
 の、二通りありますが、剣道の呼吸は丹田呼吸で、しかも次の二通りあります。
一、長呼気丹田呼吸-構えているときの呼吸で、呼くときの呼吸は細く長く、吸うときの呼吸は太く短く。
二、短呼気丹田呼吸-打突時の呼吸で強く短く。
 普通に剣道の呼吸は、長呼気丹田呼吸と覚えていてください。
 その理由と方法については、これから説明します。

一、生理的効果(健康法として)
 丹田(腹式)呼吸は、自然(胸式)呼吸に比べて約六倍の酸素を摂取するので血液がきれいになります。肺に一杯吸い込んだ空気の量を“肺活量”といいます。日本人の肺活量は大人で320 立方ミリ。この量の少ないのは肺の力が弱いことを意味します。普通安静時の呼吸の出入りする空気の量は、平均500立方ミリですから、肺活量の約1/6に当たり、残り5/6の空気は、残気といって肺中に残っています。この残気が多過ぎると肺の酸化作用が障害させられるから、常に深吸してこの残気を入れ替える必要があります。
 長息(なが息)は、長生き(ながいき)に通じるといわれています。剣道をやれば、健康で長生きできるということは、静坐して丹田呼吸や稽古中の長呼気丹田呼吸をやっていることも大きな理由と考えられます。(呼吸の項続く)

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